景公飲酒七日不納弦章之言晏子諫


景公が酒を飲み、七日七晩止まなかった。
弦章が諫めて言った。
「君は酒を飲み七日七晩となろうとしております、願わくば君には酒をやめていただきとうございます。さもなくば、私に死を賜らんことを」
晏子が入り謁見した。
公が言った。
「章が私を諫めて『君は酒を飲み七日七晩となろうとしております、願わくば君には酒をやめていただきとうございます。さもなくば、私に死を賜らんことを』と言うのだ。これを聞き入れその通りにすれば、臣が君主を制することになってしまう。聴かなければ、また彼の死を愛しむ事となる」
晏子は言った。
「章が君に遇ったのは幸いでございます。章が桀や紂のような者に遇っていればとっくに死んでいたでしょう」
ここにおいて公は遂に酒をやめた。