蔡裔殞盜 張遼止啼
晋書にいう。 蔡裔は兗州の刺史となった。 勇気があって声は雷震のようだった。 かつて盗人三人が部屋に入ってきた。 蔡裔が床をたたいて声をあげると、盗人達は(驚いて)堂の上からおちてしまった。 故人である殷浩が中軍将軍となって北征したとき、軍の先鋒を委ねられた。 魏志にいう。 張遼あざなは文遠、雁門馬邑の人である。 武力が人よりまさっていたのでしばしば戦功があった。 前将軍にまで累転した。 旧注にいう。 江東の子供が泣くと遼來遼來と言って脅すと泣き止まない子はいなかった。