李�ﾑ（り ぼう）　
同光三年（925）〜至道二年（996）
字・明遠
謚・文正
後漢の時科挙に合格
後漢、後周を経て宋に仕え太宗のとき宰相となる。



李�ﾑが宰相となると、役職の斡旋を求められることがあった。
その人物が役立つと見れば厳粛な顔をして拒絶した。
すでに擢用が決まっていたり、もしくは使いものにならない場合は柔和な顔で言葉も優しくして応対した。
子弟が理由を聞いてきたので李�ﾑは答えた。
「賢を用いるのは人主（皇帝）の仕事であり、私がその懇請を受ければ私恩を売ることになる。だから彼等を断固拒絶し、恩を主上にお返ししているのだ。もし用いられない者はすでに望みを失っている。やさしく声でもかけてやらねば怨まれる事になる。」