錢若水(せん じゃくすい) 
建隆元年(960)〜咸平六年(1003)
字・澹臣または長卿
謚・宣靖
河南新安の人
華山の陳摶に「急流中に勇退する人」(子神清,可以學道;不然,當富貴,但忌太速爾.)と予言された。



錢若水は大勢を率いて黄河を渡ったことがある。
軍伍に号令し、隊列の編成は形通りであり、将軍達も感服してしまった。
帝はこれを知って左右の者に言った。
「朕はいつも文官が兵法を語るのを見るが、これは宴席や教室での講談にすぎない。文章において孫子、呉子をひいて形勢を述べても、暇つぶしの清談なら良いだろう。しかし、実際には成功することは稀である。今、錢若水も文官であるが、武に通暁しているのは深く嘉すべきことだ」