「程昱です」
「保安官のロバートだ」程昱 「殿、いくらなんでも池乃めだかネタは…」
曹操 「ミクロマ～ン」
程昱 「いや、確かにちっちゃいですが…」
曹操 「ちっちゃな頃から悪ガキで、15で背丈が止まったよ♪」
程昱 「あれ、どこ行きました？」
曹操 「見下げてごらん♪って泣くぞ」
程昱 「自分でやったんじゃないですか」
曹操 「お前がでかすぎるんだ」
程昱 「あの、話が進みません」
曹操 「だって今までのヤツらみたいに『曹操だ』では味気ないじゃないか」
程昱 「そこに戻るんですか」
曹操 「それにしても今回は凄い顔だな」
程昱 「Koeiのサイトから無断で持ってきたやつですよね」
曹操 「サイトは放置状態だからかまわんだろ」
程昱 「いや、駄目だと思います」
曹操 「見つかったらそのときだ」
程昱 「軽いですね。それより先ほど、なにやらあわただしく出て行った者がおりますが」
曹操 「いや匈奴の使者がきたんだけどね」
程昱 「それが何か」
曹操 「恥ずかしいから崔琰に代わってもらって刀持って控えていたんだけど、ばれちゃったから刺客放ったの」
程昱 「何やってんですか！」
曹操 「決められた役割を演ずるというのは難しいものだな」
程昱 「そういうことじゃなくて」
曹操 「結構難しいんだぞ。役者の夢は諦めることにしよう」
程昱 「チビだから最初から無理です」
曹操 「泣いて良い？」
程昱 （無視して）「樽俎折衝というでしょうに」
曹操 「そんそせっしょう？なんだっけ？」
程昱 「脳みそまで小さくなりましたか？」
曹操 「ほんとに泣くぞ」
春秋時代、斉の景公の時の話。
晋の平公が斉を攻めようと思い范昭を使者として派遣し内情を探らせた。
宴席にて、范昭が君の酒をいただきたいと言ったので景公は自分の酒樽から酒を与え、范昭はそれを飲み干した。
すると宰相の晏子は酒樽を撤去して換えるよう命令し、別の酒樽と杯が用意された。
范昭は酔ったふりをして悦ばず、立って舞い、楽人に「私のために周の音楽を演奏してくれ」と言った。
しかし楽人は 「私には出来ません」と言った。
范昭はついに退席し帰国した。
後で景公は晏子に大国である晋の使者を怒らせてしまったがどうするのか訊ねた。
晏子は答えていった。
「范昭は実直で礼を知らないことはありません。これは我等を試したのです。だからわざとああしたのです。心配することはありません」
景公は次に楽人にどうして客のために周の音楽を演奏しなかったのか訊ねた。
楽官は答えて言った。
「周の音楽はすなわち天子の音楽です。だから私はは演奏しなかったのです」
范昭は帰国し、平公に報告した。
「斉はまだ討つべきではありません。私がわざと無礼を働くとすぐに晏子が正しました。次に楽人を騙そうとすると楽人は礼を知っていました」
そのため斉を討つ計画は取りやめになった。
程昱 「晏子春秋に載っている話です」
曹操 「軍事衝突をかわして国威を示す外交交渉のことだな」
程昱 「さようでございます」
曹操 「さて、一つ学んだことだし寝るとするか」
程昱 「マテ」
曹操 「なんじゃ？」
程昱 「それで逃げようというんじゃないでしょうね？」
曹操 「お前、性格悪いのう」
程昱 「刺客放つような人に言われたくありません」
曹操 「反省してる、でも後悔はしてない。それでいいだろう」
程昱 「いいわけないでしょう。荀彧殿に叱ってもらいます」
曹操 「首根っこをつかむな、儂はアメリカンショートヘアか」
程昱 「そんないいものじゃないでしょ」
曹操 「コラッ、放せっ、今夜は王昭儀が待っているんだ」
程昱 「知りません」
曹操 「薄情者、鉄面皮、カニバリスト」
程昱 「殿の肉も喰らいましょうかって私は食べてない。その辺に転がっていた死体の肉を兵糧に混ぜただけです」
曹操 「ワシ、食ってるかもしれんのか？」
程昱 「さあ？ それよりキレた荀彧殿にどっかの莫迦殿みたく焼肉にされないように頑張ってくださいね」
曹操 「あんなやつと一緒にするなぁ！」
翌日、炭になった曹操が兵士の使った竈から発見された。